2009年5月30日

さらば、北京

6年を過ごした北京を、ついに明日去る。今の想いは、言い尽くせない。留学、仕事、遊び、恋愛、そして結婚と、本当に、よく生きた。五体満足で無事に帰れることに感謝したい。北京は、中国は、何物にも代え難い素晴らしい時間や経験を、数えられないほど僕に与えてくれた。そのおかげで僕は明日、堂々と日本に帰ることができる。

ここ数週間、引越しの準備や帰国後の家探し、レッスンの追い込みや立て続けに開かれる食事会などで、時間が足りない生活をしていたが、合間に自分の時間を作っては、思い出の道を歩いたり、お気に入りの場所で風景を見たりして過ごした。最後の一日は、一番好きな場所にいたくて、2003年から2年半を過ごした地安門~鼓楼一帯を歩いた。きれいに晴れた青空が、うれしかった。

中国で出会えた全ての人たち、本当にありがとう。皆のおかげなのか、「僕の中の北京」を形作る一つ一つのものこと全てが、たまらなくいとおしい。

2009/5/29深夜@北京


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2009年4月20日

小澤征爾音楽塾中国公演終了、帰京

18日昼、上海浦東空港の安全検査カウンターで台湾へ向かうマエストロを見送り、8日間に渡った業務が終了。その日の夕刻には北京に戻って自宅でくつろぎ、ガチガチになっていた神経と足を思いきり休めた。

小澤さんの楽屋の準備、着替えの手伝い、衣装や練習着のクリーニング等・・・「通訳の仕事」として請けた仕事だったのに、大抵は氏の「付き人」的業務に終始した。本番直前の楽屋でスコアを凄まじいスピードでチェックする姿がとても印象的。めったに見られない世界的指揮者の戦闘準備風景は、見ているだけで鳥肌が立った。

ハードな8日間だったけれど、時々ステージ袖で小澤さんの音楽を聴ける瞬間が最高の休憩時間。それから、時々言ってもらえた「ありがとう」のおかげで、何とかやり切ることができた。優しく穏やかなお人柄の小澤さんとは言え、雲の上の存在だから常に緊張していたので、北京に戻った時は心から安堵。

公演曲目だったベートーベンとラベルの余韻をたっぷりと耳に残したまま、早速今日から二胡のレッスンが再開。数日弾かない日が続いてしまったので、弓を持つ手も弦に触れる指も自分のものじゃないみたい。また一歩一歩、音楽を自由に楽しめるように、高みを目指そうと決意する。


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2009年4月7日

静岡ケーブルTVデビュー

実はいま、静岡の番組で僕のドキュメンタリーが放送されている。4月中、毎日2回ずつ放送されている様なので、見られる環境にある方は、見て下さると嬉しはずかしい。詳細はこちらの番組案内サイト(click)で。

取材を受けたのは3月初めで、取材に来られた方は北京在住のフリージャーナリスト、このブログを見て取材を申し込んで来られたそうだ。何気ない日記ブログでも、書いておくとこんなこともあるんだなぁと、クスリ。

在籍中の音大で仲良くなったマレーシア、台湾の仲間たちも共演してくれたので、良い思い出がまた一つ増える。取材に来て下さったkomaさん、本当にありがとうございました!


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2009年4月3日

マエストロ・小澤さん再び

2005年暮れに通訳として小澤征爾さんに付いてから、はや3年半近くが経過。その間、マエストロの体調不良が報道されたりしたし、もう僕なんかが世界の大指揮者にお会いできるチャンスはやってこないだろうと思っていた。そしたら・・・

今月11日から一週間、再び同行通訳としてご一緒できる奇跡が再来。前回は緊張して遠慮して、サインも写真も言い出せず終いだったので、今回こそはしっかりと記念撮影してもらおうと画する僕。北京ももうすぐ終わりだから、最後の良い思い出にできるように、きっちり務め上げるべし。

そして、前回の日記標題は「家なし車なし職もなし」と哀しく、数ヶ月先にはこの身がどこにあるのかも知れない状態だったが、ひとつありがたい内定をいただいた。この初夏より、ひとまずは某国際協力NGOに身を置くことに決まりそうだ。

どこでどうあろうと、「家族あり」「友あり」の僕は、とても心強く思う。


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2009年3月16日

家なし車なし職もなし

二胡学生生活ももうすぐ一年、楽しかった中国の音大生活も、あと少し(多分ね)。

次に向けて、「リクナビNEXT」や「マイナビ転職」に登録なんかして、夏以降の居場所を探し始めた。周りに塀のない自由な暮らしは楽しくて良いのだけど、とても大変だし不安なもの。このご時世に日本に帰るなら、まずはちゃんとした塀を建てて、自分たちを守りながら、塀に限られた生活の中で自由を探ることを考えたほうが良いのかなと、そう思ったわけです。そして、むしろこうした方が、例えば二胡のコンサート活動なんかもよりスムーズにできるのかな、とも。

というわけで、3月に入ってさっそく2つ受けてみるも、あえなく撃沈。同じく転職活動中であるという或る人は、40社受けていまのところ全て不合格だとか。今仕事を見つけるのは、判っていた事だがどうやら本当に難しいらしい。

やりたい仕事がみつかると良いけどなぁ・・・。焦らず、ゆっくりやる。



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2009年2月10日

満月の下、ビルの大火柱

春節15日目の昨晩、自宅のベランダより、月見もちとお茶をいただきつつ、地元民が至る所で打ちあげる花火を鑑賞。奥に見える横並びのビル群の向こう側に、オリンピックスタジアム・鳥の巣がある。



この夜、以前住んだ「エディンバラ・マンション」のすぐ近くにある高層ビルが全焼する騒動があった。「騒動」というより、全世界に流された大ニュースだ。この写真は本日午後に現地で撮影したもの。太陽をギラギラ反射していた近未来ビルの面影はもう無く、黒こげの塊と化していた。

このビルの工事に携わった出稼ぎ労働者、いわゆる“農民工”の人々は、さぞ残念だろうと思う。オリンピック前の建設ラッシュ当時、彼らの北京での生活と言えば、例えばロクな宿も用意されずトンネルで寝かされたり、また、栄養たっぷりとは到底言えない食事を与えられたりと、大変苦労の多いものであったはずだ。想像以上の犠牲の上にたつこの高層ビルが、一夜にして灰と化してしまうとは、何とも空しい。

当のCCTVが火災の報道をあまりしないなど政府による報道規制が敷かれたらしいこと、亡くなった消防隊員についてはマスクを他人に貸したため命を失ったことばかりを強調して、事件を一つの「美談」の裏に隠そうとしていること、原因の花火は違法のものだと明確な根拠も無いまま発表し、政府の管理体制に問題はないと主張していること、ビルの骨組みに大きな影響は無い、「大丈夫だ」と重ねて強調していること、などなど、今回もいくつか「中国」を感じた点があった。何と言うべきか・・・誠実さがまるで感じられない。

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2009年1月4日

牛年大家一起牛起来!

明けましておめでとうございます。お世話になっている皆様、2009年もどうぞよろしくお願いします!


丑年ですね。「牛」は中国語口語で「すごい」の意味があります。ニュアンス的には「すごい」というより、「すげぇ」といった感じです。タイトルの意味は「みんなすげぇ一年にしようぜ!」風なところです。


今年、二胡がもっと「牛」になりたいし、「牛」な曲が弾けるようになりたい。ツゴイネルヴァイゼンが年内に形にできたら「牛」だなぁ。

それから、夏は帰国という大きな節目。帰国後をいかに「牛」く過ごせるかは、いまどれだけ頑張れるかにかかっている気がする。


やりたいことが山ほどあるけど、一つ一つ、クリアして、すこしずつ「牛」な男になっていきたいと思います。というわけで皆様、健康第一で輝かしい一年を過ごしましょう!


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